台湾で学生による議会場占拠が行われています。
2014年3月18日から学生と市民が立法院(日本の国会議事堂)を占拠しています。
台湾に訪れていたので、応援も含め会場に行ってみました。
<追記>
2018年3月17日に立法院で台湾・中国間のサービス分野の市場開放を目指す「サービス貿易協定」の審議を与野党が行っていたが、与野党で審議妨害を行い、一方的に審議を打ち切った事で反発が広がり、デモ活動が行われました。また3月18日の夕方に、数百名のデモ参加学生が議場内に侵入して立法院が占拠されました。
立法院の外でも、学生を支持する市民数万人が集まり、抗議活動が行われました。
その後、政府と学生で話し合いが行われ「両岸協議監督条例」が法制化されるまで、サービス貿易協定の審議を行わないと表明し、学生の立法院からの退去が行われました。
台湾の政党
台湾の政党は大きく「国民党」と「民進党」に分けられます。
簡単に言うと「国民党」は蒋介石と一緒に中国から逃げてきた中国出身系統で北京語を話す人たち、「民進党」は元々の台湾の人で台湾語を話す人たちです。
中国対台湾の戦いが議会で行われています。
政権交代
2016年1月に行われた台湾の総統選挙で「民進党」の蔡英文氏が大差で勝利し、「国民党」が野党へ転落しました。
今回の選挙は2014年の「ひまわり学生運動」の影響も大きかったと言われています。
また2014年9月には香港で香港反政府デモ「雨傘革命」も行われました。
「ひまわり学生運動」を見ていくと、中国と台湾・香港の複雑な関係を見る事が出来ます。
立法院占拠の模様
立法院が学生に占拠され、多くのデモ支持者が集まっています。
立法院の裏側の様子です。
占拠はこの場所からロープを使って、侵入していきました。
立法院通用門は記者関係者であふれています。
講演をする学生代表の林飛帆氏
定期的に占拠場から外にいるデモ支持者に講演を行っていました。
台湾大学の学生です。
多くの支持者が集まり、林飛帆氏の講演を聞いて賛同しています。
占拠場外の様子
立法院の周りはバリケードで囲まれ、車などが入れないようになっていました。
占拠場内の様子が場外モニターで写されていました。
台湾は中国側の統一運動に対しての反発も大きく含まれています。
デモ用のハチマキも配っています。
私もハチマキを巻いて応援させてもらいました。
ちなみに私も台湾支持側です。
長期のデモ抗議に備え、多くの物資も貯蓄されています。
会場外には野外病院や塾など、完全に統制された環境が出来ていました。
会場外にはトイレや物資支給テントなどあり、すごい統率体制です。
だれが統率しているのでしょう!
世界中から報道も集まって来ています。
こちらが、野外病院になります。
デモでけがをしても大丈夫な体制です。すごいです。
こちらが塾になります。
数日、デモに参加しても勉強は出来ます。
色々な場所で抗議デモが行われています。
台湾は複雑な国です。中国からの移民者と原住民との戦いと言えると思います。中国側の統一運動に対して、中国派と台湾派の戦いです。
中国は台湾を中国圏経済に包み込んで中国派を増やし将来の統一に進めています。形は違いますが、日本の沖縄も同じに感じます。
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